除湿・乾燥に特化した外調機
除湿乾燥専用外調機は冷水による除湿、ヒーターによる加熱で低湿度の空気を送気する外調機です。
一般的なエアコンを使用する循環型空調が使用できない工場設備で一定温度、一定湿度以下の送気が行えます。きめ細やかな制御により省エネルギーを実現します。
- 空調のない工場で夏季や梅雨時の湿度で製品不良が起こる。
- 恒温室(空調室)を導入したいが、ラインの組み換えが難しく簡易的な囲いしか施工できない。
- 工場内で粉塵や有毒ガス等が発生するため一般的な循環型空調の使用は難しい。
- 外調機だけで一定湿度または露点を一定温度以下に保ちたい。
- 製品出荷時の結露防止のため、外気との温度差が少なく湿度の低い空気が必要。
- テントなどの簡易的な倉庫での除湿がしたい。
仕様
スクロールしてご覧いただけます。
項目 | 標準仕様 |
オプション |
---|---|---|
設置場所 | 屋外 | 屋内(空冷チラーの場合は分割設置) 分割設置 耐塩害仕様 |
処理流量 | お客様の仕様にあわせて設計いたします。 | |
外気条件 | 乾球温度35℃ 相対湿度80%以下 |
お客様の仕様にあわせて設計いたします。 |
送気仕様 | 送気湿度50%以下 送気温度外気追従 外気11℃以下・・・・外気+11℃ 外気11℃~18℃・・・22℃一定 外気18℃以上・・・・外気+4℃ |
お客様の仕様にあわせて設計いたします。 例:送気温度一定 22℃ 湿度65%以下 露点温度15℃以下 等 |
ファン | なし (ヒーター過熱防止のため、 ファン側に運転アンサー信号出力要) |
お客様の仕様にあわせて選定・設計いたします。 |
圧力損失 | 400Pa以下(ファンなしのとき) | |
冷却源 | 空冷式チリングユニット (処理流量にあわせてチリングユニット を選定) |
水冷式チリングユニット 工場内空調水、冷水等 |
加熱源 | 電気ヒーター (処理流量にあわせてヒーターを設計) |
なし(冷却のみの場合) |
熱交換器筐体 | ステンレス | |
フィンコイル (冷却用) |
アルミフィン+銅チューブ | アルミフィン+ステンレスチューブ (耐食性向上) |
制御 | ・省エネ外気追従制御 最低限の電力で仕様湿度となるよう 省エネ制御 ・省エネ冷却停止制御 加熱のみで送気湿度を満足できる場合に 冷却を停止する省エネ制御 ・運転バイパス制御 外気温度が仕様湿度を満足すれば ヒーター及びチリングユニットを停止する 省エネ制御。 停止中も温湿度を常に監視し、必要時には 自動的に運転を開始します。 ・タッチパネルによる運転管理 運転状態表示 運転時の温度グラフ表示 温度状態ロギング 運転・故障履歴の表示・保存 ・中央管理システムへの入出力 デジタル入力・・・運転・停止 デジタル出力・・・運転中・故障 アナログ出力・・・出口相対湿度 ・ファン運転要求信号 |
中央管理システムへの通信入出力 MELSECNET/H, CC-LINK Ethernet-IP等 |
その他 | 冷却源用ポンプ二重化 加熱源用ヒーター二重化 客先安全要求事項準拠 その他お問い合わせください。 |
関連するコラム
圧縮空気除湿装置(エアドライヤー)とは動力、塗装、乾燥、計装用など幅広く使用されている圧縮空気を除湿し、乾燥させるものです。
圧縮空気を結露するまで冷却し、除湿を行う除湿機が冷却式除湿装置です。 冷凍機を使用して冷媒で冷却除湿する方式は冷凍式除湿機または冷凍式ドライヤーと呼ばれています。。
弊社で製造している除湿機は除湿方式の違いによって大きく「冷却式」と「吸着式」に分類されます。 「冷却式」は冷却して空気中の水分を結露させて除湿する方式です。
除湿乾燥専用外調機の特徴

エアコンが設置できない環境に最適。
粉塵やガスの発生等によりエアコン(一般的な循環型空調)の設置が難しい環境でも
一定湿度、一定温度以下を実現します。

きめ細やかな制御により省エネルギーを実現
装置入口および出口に温度・湿度センサーを具備し、きめ細やかな精度の高い制御により
過度の加熱や冷却を防止。最小限のエネルギーで低湿度や低露点を実現します。

確実なドレン分離排出機構を装備
凝縮されたドレンを確実にとらえ機外へ排出、無駄な過冷却は必要ありません。

長期にわたり低圧力損失
装置ごとに専用設計された冷却器により、長期にわたり低圧力損失を実現します。標準圧力損失は入口フィルターを含めても400Pa以下。

大型プラントにも最適
集中管理に対応、数々のノウハウを生かした省エネ運用を実現します。
参考図

お引き合いに際して
お打ち合わせ時に下記の内容をご確認させていただき、最適なお見積もりをご提案いたします。
各用語についてご不明な場合は「用語解説」をご参照ください。
1.空気処理量
2.吸込空気温湿度(夏期、冬期)
温度は四季を通し同じではありません。
湿度についても同様です。
3.吐出空気温湿度
温湿度一定、または湿度一定
4.支給冷却源
種類(冷水、空調水、井水) 冷水温度
※支給可能な冷却源がある場合に限ります。
5.設置場所(屋内・屋外)
6.電源仕様(AC400V系、AC200V系等)
7.特別仕様の有無、要望事項