安定した低露点エアーが必要なら、チラ一式のT型。
ハイグロマスター「T型」は、チリングユニットで作られた冷水で圧縮空気を冷却し、発生したドレンを確実に分離排出する機構を持った冷却式除湿機です。
圧力下露点5℃~30℃程度まで用途に合わせて製作します。通過圧損は、初期の0.015MPa以下を長期保持し、圧縮機動力費が他社に比較して少なく済むので経済的です。計装、ニューマチック機器用から大型プラント用空気源、吸着式除湿機の一次処理用まで幅広く使用できます。専業55年の経験を活かした豊富なノウハウを有効に使用し、長期間にわたる安定した性能維持、省エネ運転を提供します。

流入する圧縮空気は、エコノマイザーで予冷された後、冷却吸着塔(冷却除湿塔)で冷水より冷却され、凝縮した水分および油分は独自の分離機構により完全に分離・排出され、エコノマイザーで熱交換後、使用に供されます。常に安定した露点の清浄乾燥空気を得ることができます。
仕様
スクロールしてご覧いただけます。
項目 | 標準仕様 |
オプション |
---|---|---|
設置場所 | 屋外一体設置 | 屋内(空冷式の場合は分割設置) 防爆地区設置(冷水供給ユニットは非防爆地区に分割設置) 分割設置 耐塩害仕様 |
電源 | AC200V 50Hz/60Hz 3φ 電源容量については仕様決定後提示いたします。 |
AC220V, AC400V等 お客様の仕様にあわせて設計いたします。 (海外仕様についてはご相談ください。) |
空気圧力 (使用圧力・ 最高圧力) |
使用圧力0.6MPa 最高圧力0.8MPa [第二種圧力容器明細書付き] |
お客様の仕様にあわせて設計いたします。 高圧・低圧どちらでも対応可能です。 (海外圧力容器規格対応についてはご相談ください。) |
処理流量 | お客様の仕様にあわせて設計いたします。 | |
装置内圧力損失 | 0.010MPa以下 | 特殊フィルター内蔵の場合は0.015MPa以下となります。 |
周囲環境 | 周囲温度:35℃以下 | お客様の仕様にあわせて設計いたします。 |
入口空気 | 夏期:40℃ 冬季:30℃ 相対湿度100%(飽和) |
お客様の仕様にあわせて設計いたします。 高温・低温どちらでも対応可能です。 |
出口空気露点 |
固定モード:10℃ 外気追従モード:外気温度-5℃ |
お客様の仕様にあわせて設計いたします。 0℃以下はドレン(凝縮水)凍結のため対応はいたしかねます。5℃以下の露点が必要な場合はブライン仕様となります。 |
チリングユニット | 空冷式 | 水冷式 (冷却水の供給が別途必要となります。) |
油分除去 | なし | 特殊フィルターを内蔵することにより、油分除去が可能です。フィルターを内蔵する際には頂部にフィルター抜き出し用マンホールが追加されます。 |
制御 | 制御盤面操作による各機器運転・停止 制御盤面操作による自動運転・停止 冷水凍結防止運転 中央管理システムからの入力 自動運転・停止 負荷運転信号(異常誤検知防止のため) 中央管理システムへの出力 運転・異常状態(無電圧接点) 露点温度(アナログ電流) 異常発報項目 ・露点温度高 ・冷水ポンプ漏電・過電流 ・チラー漏電・故障 ・冷水断水 |
高効率チリングユニットによる省エネ 混合三方弁による省エネ露点一定制御 ブライン仕様 ポンプ二重化 ・ポンプ異常時自動バックアップ ・ポンプ定期切替 中央管理システムへ通信による入出力、等 お客様の要求にあわせて機器を選定および設計いたします。 |
運転監視 | 温度:バイメタル式ダイヤル温度計 外気温度、露点温度、冷水入口温度 については制御盤面表示 圧力:汎用圧力計 運転状態:盤面表示灯 異常状態:盤面表示灯 |
タッチパネルによる運転管理 (各温度、圧力のロギング、運転・故障履歴等) 保有水槽レベル監視、等 お客様の要求にあわせて機器を選定および設計いたします。 |
その他 | 点検用プラットフォーム レシーバー兼用 安全弁追加 客先安全要求事項準拠 |
関連するコラム
圧縮空気除湿装置(エアドライヤー)とは動力、塗装、乾燥、計装用など幅広く使用されている圧縮空気を除湿し、乾燥させるものです。
圧縮空気を結露するまで冷却し、除湿を行う除湿機が冷却式除湿装置です。 冷凍機を使用して冷媒で冷却除湿する方式は冷凍式除湿機または冷凍式ドライヤーと呼ばれています。。
弊社で製造している除湿機は除湿方式の違いによって大きく「冷却式」と「吸着式」に分類されます。 「冷却式」は冷却して空気中の水分を結露させて除湿する方式です。
T型の特徴

確実なドレン分離排出機構を装備
過度の冷却不要。独自の油分除去機構(コワレッサー)により、給油式圧縮機に対応。

露点コントロールが容易
外気または屋内温度追従制御により変化する周囲温度に対応した省エネ運転。
また、常に一定の露点温度を供給することも可能。

運転コストが小さい
適切な露点設定、負荷増減への対応などによる消費電力削減。また保全コストが軽微。

長期にわたり低圧力損失。
装置ごとに専用設計された冷却器により、長期にわたり低圧力損失を実現します。冷却式ハイグロマスターの標準圧力損失は0.015MPa以下。
配管の劣化等で流入してくる錆びやごみにも強く、入口フィルターも必要ありません。

大形プラントに最適
集中管理に対応。数々のノウハウを活かした省エネ運転。
参考図

お引き合いに際して
お打ち合わせ時に下記の内容をご確認させていただき、最適なお見積もりをご提案いたします。
1.空気処理量
2.空気圧力(使用圧力、耐圧)
除湿機は、最大流量と最低圧力で設計します。
3.入口空気温度(夏期、冬期)
温度は四季を通し同じではありません。
4.空気圧縮機の使用(油の有・無)
油分除去への対応
5.電源(電圧、周波数等)
6.特別仕様の有無、要望事項
※夏期空調水が流用可能な場合は、冷水温度もお知らせください。