冷水が供給できるなら水冷式のAE型・A型
ハイグロマスター「AE型」・「A型」は冷水で圧縮空気を冷却し、発生したドレンを確実に分離排出する機構を持った冷却式除湿機です。
客先より支給される冷却源(冷水、空調水、井水)により冷却除湿を実施します。
さらにエコノマイザー(空気対空気熱交換器)を装備し、冷却負荷の低減と加熱送気を実現しました、ハイグロマスターの基本ユニットです。
A型はAE型よりエコノマイザーを除外、加熱送気を必要としないお客様向けです。

相違点 | 特徴 | 推奨用途 |
AE型 (エコノマイザーあり) |
冷却負荷の低減による省エネ 加熱送気による二次結露の防止と省エネ |
一般工場用ドレンレスエア |
A型 (エコノマイザーなし) |
省スペース 送気温度が低い |
吸着式(弊社C型)除湿機 一次除湿用 |
露点温度は供給される冷却源温度により決定されます。
ハイグロマスター本体には動力源がなく安価です。
装備されるエコノマイザーには予冷効果による冷却負荷の低減、加熱効果によるボリュームアップ&乾燥度アップの効果があります。
装置圧力損失も非常に小さく、コンプレッサー動力が他社に比較して少なくすむので経済的です。
計装、ニューマチック機器用から大型プラント用空気源、吸着式除湿機の一次処理用まで幅広く使用できます。
専業55年の経験を活かした豊富なノウハウを有効に使用し、長期間にわたる安定した性能維持、省エネ運転を提供します。
仕様
スクロールしてご覧いただけます。
項目 | 標準仕様 |
オプション |
---|---|---|
設置場所 | 屋外/屋内 | 耐塩害仕様 |
空気圧力 (使用圧力・ 最高圧力) |
使用圧力0.6MPa 最高圧力0.8MPa [第二種圧力容器明細書付き] |
お客様の仕様にあわせて設計いたします。 高圧・低圧どちらでも対応可能です。 (海外圧力容器規格対応についてはご相談ください。) |
処理流量 | お客様の仕様にあわせて設計いたします。 | |
装置内圧力損失 | 0.010MPa以下 | 特殊フィルター付きの場合は0.015MPa以下となります。 |
入口空気 | 夏期:40℃ 冬季:30℃ 相対湿度100%(飽和) |
お客様の仕様にあわせて設計いたします。 高温・低温どちらでも対応可能です。 |
出口空気露点 |
10℃ | お客様の仕様にあわせて設計いたします。 高温・低温どちらでも対応可能ですが、 0℃以下はドレン(凝縮水)凍結のため対応はいたしかねます。 |
支給冷却源 | 空調水 7℃(ΔT=5℃) 水量については空気処理流量によって変わります。 |
お客様の仕様にあわせて設計いたします。 (空調水、工業用水、井水など) 出口空気露点より低い冷却源の供給が必要です。 |
油分除去 | なし | 特殊フィルターを内蔵することにより、油分除去が可能です。フィルターを内蔵する際には頂部にフィルター抜き出し用マンホールが追加されます。 |
運転管理用機器 | 温度:バイメタル式ダイヤル温度計 圧力:汎用圧力計 |
タッチパネルによる運転管理 (ロギング、運転・故障履歴等) 中央管理システムへの出力 比例制御弁による出口空気露点制御(省エネ) 支給冷却源流量の監視、等 お客様の要求にあわせて機器を選定および設計いたします。 |
その他 | 客先安全要求事項準拠 点検用プラットフォーム レシーバー兼用 安全弁追加 |
関連するコラム
圧縮空気除湿装置(エアドライヤー)とは動力、塗装、乾燥、計装用など幅広く使用されている圧縮空気を除湿し、乾燥させるものです。
圧縮空気を結露するまで冷却し、除湿を行う除湿機が冷却式除湿装置です。 冷凍機を使用して冷媒で冷却除湿する方式は冷凍式除湿機または冷凍式ドライヤーと呼ばれています。。
弊社で製造している除湿機は除湿方式の違いによって大きく「冷却式」と「吸着式」に分類されます。 「冷却式」は冷却して空気中の水分を結露させて除湿する方式です。
AE型・A型の特徴

経済的で管理が簡単
冷却源(冷水、空調水、井水)の供給のみで動力費が不要。
保守にも手間がかかりません。

あらゆるユーティリティに対応
供給いただくユーティリティ(冷却源)と、必要とされる露点温度から最適化した冷却機構を設計。
工場内にある冷水、空調水、井水などを余すこと無く活用します。

確実なドレン分離排出機構を装備
凝縮されたドレンを確実にとらえ機外へ排出、無駄な過冷却は必要ありません。

長期にわたり低圧力損失。
装置ごとに専用設計された冷却器により、長期にわたり低圧力損失を実現します。冷却式ハイグロマスターの標準圧力損失は0.01MPa以下。
配管の劣化等で流入してくる錆びやごみにも強く、入口フィルターも必要ありません。
油分除去機構なし…10年~15年
油分除去機構あり…2~4年(充填材交換により復帰)

油分除去も可能
油分除去用コワレッサーを装置内に内蔵可能。
別途フィルター塔を設ける必要がなく省スペースですみます。

エコノマイザーによる省エネ効果(AE型のみ)
予冷効果により冷却負荷を約25%低減。
加熱効果により約5%のボリュームアップ効果、及び乾燥度を上昇させる。

大型プラントにも最適
集中管理に対応、数々のノウハウを生かした省エネ運用を実現します。
参考図

お引き合いに際して
お打ち合わせ時に下記の内容をご確認させていただき、最適なお見積もりをご提案いたします。
各用語についてご不明な場合は「用語解説」をご参照ください。
1.空気処理量
2.空気圧力(使用圧力、耐圧)
除湿機は、最大流量と最低圧力で設計します。
3.入口空気温度(夏期、冬期)
温度は四季を通し同じではありません。
4.必要露点温度
5.支給冷却源
種類(冷水、空調水、井水) 冷水温度
6.空気圧縮機の仕様(油分除去の有・無)
油分除去への対応
7.特別仕様の有無、要望事項