低露点エアーが必要なら凍結式のF型
ハイグロマスター「F型」は、圧縮空気中の水分を冷凍機により凍結させて除湿し、低露点を得る冷凍式除湿機です。
従来、圧力下でマイナスとなる低露点のエアーを必要とする時は、シリカゲル、アルミナゲル、モレキュラシーブスなどを利用した装置が使用されていたものを、冷却式で同様の露点を得ることができ、しかも、ゲル式装置の持つ多くの欠点を排除することに成功した装置です。装置はエコノマイザーと2基の凍結塔から成り、流入する圧縮空気は、エコノマイザーにより出口低温空気と予冷された後、凍結塔において水分が凍結分離されて再びエコノマイザーにて入口高温空気と熱交換を行い、温度を上昇させて送気するもので、凍結塔は交互にデフロストを行い次の冷凍運転にそなえます。
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圧縮空気除湿装置(エアドライヤー)とは動力、塗装、乾燥、計装用など幅広く使用されている圧縮空気を除湿し、乾燥させるものです。
圧縮空気を結露するまで冷却し、除湿を行う除湿機が冷却式除湿装置です。 冷凍機を使用して冷媒で冷却除湿する方式は冷凍式除湿機または冷凍式ドライヤーと呼ばれています。。
弊社で製造している除湿機は除湿方式の違いによって大きく「冷却式」と「吸着式」に分類されます。 「冷却式」は冷却して空気中の水分を結露させて除湿する方式です。
F型の特徴
圧力下でマイナス露点が得られる
従来冷却式では凍結のため不可能とされた圧力下マイナス露点を可能にした最初の装置です。
吸着式と比較して動力費が低減し経済的
再生に電気ヒーターを使用する吸着式と比較し、電力費は60%以下となります。
(入口温度:40℃/圧力:0.6MPa/露点温度:圧力下-7℃)
再生ヒーターがないため、高温による機器の損障がない
安定した露点
自動制御装置の働きで年間を通して安定した露点が得られます。
運転が簡易
面倒なバルブ操作やスイッチ切換がなく押ボタン一つで連続運転ができます。
脱油性能の向上
低温による油分の粘性増加により油分の除去性能がさらに向上しました。
参考図
お引き合いに際して
お打ち合わせ時に下記の内容をご確認させていただき、最適なお見積もりをご提案いたします。
- 1.空気処理量
- 2.空気圧力(使用圧力、耐圧)
- 除湿機は、最大流量と最低圧力で設計します。
- 3.入口空気温度(夏期・冬期)
- 温度は四季を通して同じではありません。
- 4.必要露点温度(夏期・冬期)
- 季節により周囲温度は変化します。
- 5.設置場所(屋内・屋外)、周囲の温度
- 6.空気圧縮機の仕様(油の有・無)
- 油分除去への対応。
- 7.特別仕様の有無、要望事項