F型
低露点エアーが必要なら凍結式のF型。
ハイグロマスター「F型」は、圧縮空気中の水分を冷凍機により凍結させて除湿し、低露点を得る冷凍式除湿機です。
ハイグロマスター「F型」
- 圧力下露点設定:-10~5℃
- 省エネ
- 性能維持
- 安定性
従来、圧力下でマイナスとなる低露点のエアーを必要とする時はシリカゲル、アルミナゲル、モレキュラシーブスなどを利用した装置が使用されていたものを冷却式で同様の露点を得ることが可能です。しかも、ゲル式装置の持つ多くの欠点を排除することに成功した装置です。
装置はエコノマイザーと2基の凍結塔から成り、流入する圧縮空気は、エコノマイザーにより出口低温空気と予冷された後、凍結塔において水分が凍結分離されて再びエコノマイザーにて入口高温空気と熱交換を行い、温度を上昇させて送気するもので、凍結塔は交互にデフロストを行い次の冷凍運転にそなえます。
装置はエコノマイザーと2基の凍結塔から成り、流入する圧縮空気は、エコノマイザーにより出口低温空気と予冷された後、凍結塔において水分が凍結分離されて再びエコノマイザーにて入口高温空気と熱交換を行い、温度を上昇させて送気するもので、凍結塔は交互にデフロストを行い次の冷凍運転にそなえます。

POINT1
圧力下でマイナスの露点が得られる
従来冷却式ではドレン凍結のため不可能とされた圧力下マイナス(氷点下)露点を可能にした最初の装置です。
POINT2
吸着式と比較して動力費が低減し経済的
再生に電気ヒーターを使用する吸着式と比較し、電力費は60%以下となります。
(入口温度:40℃/圧力:0.6MPa/露点温度:圧力下-7℃)
(入口温度:40℃/圧力:0.6MPa/露点温度:圧力下-7℃)
POINT3
再生時のパージが不要で可燃性ガスにも適用可
吸着式では吸湿剤再生のために湿度の高いガスのパージが必要ですが、
可燃性ガスを大気開放することは大変リスクが高く、特別な処置が必要です。
凍結式であれば水分は凍結除湿するためパージは必要ありません。
可燃性ガスを大気開放することは大変リスクが高く、特別な処置が必要です。
凍結式であれば水分は凍結除湿するためパージは必要ありません。
POINT4
安定した露点
自動制御装置の働きで年間を通して安定した露点が得られます。
POINT5
運転が容易
面倒なバルブ操作やスイッチ切換がなく、押しボタン一つで連続除湿運転ができます。
POINT6
脱油性能の向上
低温による油分の粘性増加により油分除去性能がさらに向上しました。
ハイグロマスター総合カタログ
ハイグロマスターの総合カタログになります。会社概要や製品に関してご説明しています。ぜひご覧ください。
標準仕様 | オプション | |
---|---|---|
設置場所 | 屋外一体設置 | 屋内(空冷式の場合は分割設置) 防爆地区設置 (ブライン供給ユニットは非防爆地区に設置) 屋外/屋内 分離設置 耐塩害仕様 |
電源 | AC200V 50Hz/60Hz 3φ 電源容量については仕様決定後提示いたします |
AC220V, AC400V等 お客様の仕様にあわせて設計いたします。 (海外仕様についてはご相談ください。) |
空気圧力 (使用圧力・最高圧力) |
使用圧力0.6MPa 最高圧力0.8MPa [第二種圧力容器明細書付き] |
お客様の仕様にあわせて設計いたします。 高圧・低圧どちらでも対応可能です。 (海外圧力容器規格対応についてはご相談ください。) |
処理流量 | お客様の仕様にあわせて設計いたします。 | |
装置内圧力損失 | 0.010MPa以下 | 特殊フィルター付きの場合は0.015MPa以下となります。 |
周囲環境 | 周囲温度:35℃以下 | お客様の仕様にあわせて設計いたします。 |
入口空気 | 45℃以下 | お客様の仕様にあわせて設計いたします。 高温・低温どちらでも対応可能です。 |
出口空気露点 |
ー2℃以下 | お客様の仕様にあわせて設計いたします。 |
チリングユニット | 空冷式 | 水冷式 (冷却水の供給が別途必要となります。) |
油分除去 | なし | 特殊フィルターを内蔵することにより、油分除去が可能です。フィルターを内蔵する際には頂部にフィルター抜き出し用マンホールが追加されます。 |
制御 | 制御盤面操作による各機器運転・停止 制御盤面操作による自動運転・停止 中央管理システムからの入力 自動運転・停止 負荷運転信号(異常誤検知防止のため) 中央管理システムへの出力 運転・異常状態(無電圧接点) 露点温度(アナログ電流) 異常発報項目 ・露点温度高 ・ブラインポンプ漏電・過電流 ・チラー漏電・異常 ・チラーアンサー異常 ・計装圧低 ・塔内差圧高 ・ブライン槽レベル低 ・ブライン断水 ・切替弁異常、切替弁遅延異常 ・デフロスト異常 ・温調計異常 ・ドレンレベル高 |
高効率チリングユニットによる省エネ制御 混合三方弁による省エネ露点一定制御 ポンプ二重化 ・ポンプ異常時自動バックアップ ・ポンプ定期切替 ドレンヒーター 中央管理システムへ通信による入出力、等 お客様の要求にあわせて機器を選定および設計いたします。 |
運転管理用機器 | 温度:バイメタル式ダイヤル温度計 および測温抵抗体によるタッチパネル表示 圧力:汎用圧力計 中央管理システムへの出力(一括運転・一括異常) タッチパネルによる運転管理 (各温度、圧力、運転状態のロギング、運転・故障履歴等) |
保有水量レベル監視 冷水循環量の監視 中央管理システムへの出力(個別運転および異常、各温度等) お客様の要求にあわせて機器を選定および設計いたします。 |
その他 | 客先安全要求事項準拠 点検用プラットフォーム 安全弁追加 |
F型参考図
F型 参考図
コンプレッサーから送気される高温の圧縮空気は、エコノマイザーに入り、凍結塔にて凍結除湿された低温空気と熱交換することにより、入口空気の予冷を行い、冷却負荷の低減を行います。予冷により発生したドレンは、ドレン排出装置により装置外へ排出されます。
エコノマイザーを通過した空気はNo.2凍結塔に入り、除霜温度調整弁にて一定温度に冷却されたブラインで除霜(デフロスト)を兼ねて冷却されます。No.2凍結塔で冷却された空気はNo.1凍結塔に入り、氷点下のブラインで所定の露点温度まで凍結除湿されます。ここで発生したドレンは除霜の際に分離され、オートドレンにより装置外へ排出されます。
各凍結塔のブライン出入口、および凍結塔上部に自動切替弁を具備しており、除霜(デフロスト)を行う塔と凍結除湿を行う塔を一定時間毎に切り替えることで連続除湿を行います。凍結塔にて凍結除湿されたガスはエコノマイザーにて熱交換する事で乾燥度の向上、配管外面結露防止を行い送気されます。
お打ち合わせ時に下記の内容をご確認させていただき、最適なお見積もりをご提案いたします。
各用語についてご不明な場合は「導入時の仕様選定に関するよくあるご質問」及び「技術用語解説」をご参照ください。
空気処理量 | ある時間単位あたりに流入する空気の流量の事を指し、㎥/HやL/minといった単位で表記されます。 選定の際に空気処理量がご不明な場合は大まかにコンプレッサーのモーター出力を10倍するとおよその処理量(㎥/H)が算出できます。コンプレッサーメーカーの仕様からもお見積できますので、弊社にお問い合わせください。 |
---|---|
空気圧力 (使用圧力、耐圧) |
空気圧力は通常、kPa(キロパスカル)やMPa(メガパスカル)という単位で表記されます。 除湿機の選定には使用圧力と耐圧が必要になります。 ・使用圧力は通常コンプレッサーが運転している圧力 ・耐圧はコンプレッサーの安全装置が作動する圧力以下 となるよう圧力の決定してください。 |
入口空気温度 (夏期・冬期) |
ハイグロマスターに流入する圧縮空気の入口温度を指します。 夏季と冬季では外気温や冷却水温度が異なるため、コンプレッサーからの吐出温度が異なります。 夏期と冬期の吐出温度の違いについては「よくあるご質問」をご確認ください。 |
必要露点温度 | 最小のエネルギーでドレントラブル防止する露点温度を指します。 |
空気圧縮機の仕様 (油分除去の有・無) |
油分除去への対応 |
特別仕様の有無、要望事項 | そのほかにも特別な仕様やご要望等あればお申し付けください。 |
ハイグロマスターF型について
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当社では製品に関して寄せられるご質問やご相談窓口がございます。
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